慧喜~Trip of the art

有元利夫展 天空の音楽

群馬県高崎駅近くにある、高崎市美術館に行ってきました。
開催されていたのは「有元利夫展 天空の音楽」です。

事前に頂いていたパンフレット掲載の絵を見て
どうしても本物の絵を間近で観たいと思い、
最終日間近だったこともあり、
色々な予定を放り出して、
翌日には電車に飛び乗ってしまいました
「素晴らしい音楽を画面いっぱいに鳴り響かせる、
いつかそんな作品を作ってみたいものです。」
と、かつて有元利夫さんは願われていたのだとか。
その製作期間はわずか10年。
奇跡のように珠玉の作品を描き、
38歳で急逝されました。
高崎市美術館2

有元利夫展 天空の音楽1有元利夫展 天空の音楽2


有元さんは大学在学中から、フレスコ画や日本の仏画などの古典に共通する普遍の美に導かれ、
油彩画でも日本画でもない「いい絵」を描くために、岩絵具や箔などを用いる技法に辿りつかれたのだとか。

長い年月を経て風化したような絵肌には、
人物が舞い、花が降りそそぎ、
独特の浮遊感と共に天空の音楽が流れているかのようです
一つ一つの絵から、静かな光が放たれてるようで本当に素晴らしい。
この神々しさはどうやって表現されてるのだろう・・・
絵の前には、ロープが張られてあったので、上半身を乗り出し、
もはや直角状態で食い入るように見つめていたのですが、
やっぱり分かりませんでした笑
(美術館の方に苦笑顔で注意されてしまいました、スミマセンでした汗)

岩絵具や箔を用いた独特な表現。
上層の顔料を削ることによって、下層の顔料や下地を表した絵画技法。
背景や空間そのものが、主題になっているような雰囲気の絵肌。
膨大な時間の中に沈んでいるような感覚。
時間の流れといったものを、絵画で表現するのは難しそうですが・・・
時間に耐え、風化して、それでも「そこに在る」という存在感・・・
花吹
《花吹》(1975年)

春
《春》(1979年)
花降る日
《花降る日》(1977年)

そして有元さんは音楽がとてもお好きだったみたいで、聴くことは勿論、作曲活動もされていたようです
音楽を聴いている時の陶酔感が、「浮遊する」という感覚に結びつき、
それを絵として表現したい時に、そのまま言葉どおりに人間や花を天に昇らせていたのだとか。
音楽を聴いて感じることを、絵を観ても感じることができるような試みをされていたようです
館内には、有元さんの日記なども展示されており、ひとつひとつの珠玉のような言葉が残されていました。

見る側に立った時の『いい絵』ー僕自身が描くものも、
何とかそういう『いい絵』に近づけたいと
どこかで強く思っています。
うまく説明できませんが、『造形の原理』とでも呼べるものが
絶対にあるという気がするのです。
それはかなり正確な原理のはずで、
どんな時代にどんな人が作ったものでも、それにのっとっていれば
素晴らしいものとして残れるのではないでしょうか。
そこが、もしかしたら『いい絵』の向かう方向であり、
帰省する先で、それは絶対に決まっているんじゃないか、
というのが、僕の考えです。
時代や風俗を超え、属性をとり払って、
造形感覚や質感だけで、いいものならいいものほど、
重なり寄り集まってくる最終的な場所がある、
そんなふうに感じるのです。
だから、自分で描いていても誰かの作品を見ても、
要するにその場所にどのくらい近いかを見ればいいんだ、
という気がする。
それを重い言葉であっさり言えば『普遍性』。
これをそなえているのは、不思議にどこか単純なものなのです。


「 『どうしたらわかってもらえるか?』 と思わないこと。
それだけはハッキリしているようです。
自分を素直に、単純に深く掘って行けばいいんだと思います。
個人の歴史的体験の上にしか何ものもありえないのですから。
大げさみたいだけれど、本当の”通俗”や”普遍”は、
人類の一人である自分の中に必ずあるはずだと思うのです。


ロンド
《ロンド》(1982年)

そして、病を告知されて以降の絵は、その時の有本さんの内面を表していたかのような絵が続いていました。
38歳という若さで急逝されるのですが、
お亡くなりになる前の数年間に残された日記を読んでいると、涙がこみ上げてきました。

一人の夜
《一人の夜》(1982年)

一歩でも深くつかむ事です。
それは考える事です、手によって。


遠くにある理想の姿は見えている。
でも、一歩先が見えないのだ。
そして、遠くはどんどんはっきりして行くし、
足もとは、どんどん暗くなる。
感性を信じて、没入する以外に道はないようだ。


僕には歌があるはずだ。
それは大芸術ではないけれど本物だったはずだ。
気楽ではあったけれど、不まじめではなかった。
小さな楽しみだったはずだ。
自分の身の廻りすべてから吸い取り、
あらゆる連想をはたらかせ、
自分の心の中に入り込んでいけた。

簡単なエスキースを描こう。物語をつむごう。
ささやかな出来事やささやかなキッカケを
大事に大胆につむぐ。
これが明日からの仕事だ。


下画像の青空の絵、特に「雲を創る人」は、跪きたいほど神々しいと思ったのですが、観ていて胸が痛くなりました
雲が佇んでいる空に、心が浮遊する感覚・・・
どこまでも澄んで透明な広がりに満ちる光・・・
天空というものがあるとしたら、本当にこのような世界なのかもしれない・・・とさえ思いました
描かれてある世界はイデアル(想像上)のものだけど、臨場感が感じられるような不思議なリアリティ。
絵に込められた、「彼方」に向かうような眼差し。
体は病に侵されて苦しかったかもしれないけれど、有元さんの心は天空と共にあったのに違いない・・・。

厳格なカノン
《厳格なカノン》(1980年)
雲を創る人
《雲を創る人》(1980年)

有元さんの絵画に圧倒され、全ての絵を鑑賞した後に、何故か打ちひしがれたような気持ちになり、
独自性や自分のオリジナリティといったものを見つけるにはどうすればいいのだろう・・・
という思いに改めて駆られました
描いていけば何か見つかるかもしれない・・・という気持ちがあるのですが、
その前に、自分の中に入っている情報や経験値が圧倒的に少ないのだとも思いました
たくさんの「見る・感じる・考える」を、自分の中にインプットしていき、
その中から生まれる僅かなアウトプットこそが、おそらくオリジナリティになるのだと・・・。
今の自分では、一生懸命引き出しを開けてさぐってみても、何も見つからないのは当然なのかもしれないです


そんな気持ちを抱え、高崎駅まで戻ってくると、
電車が来るまで時間があったので、
駅前にある「高崎市タワー美術館」に入ってみました
ビルの中に、美術館が入っているような感じです。
開催されていたのは、「美術でたどる物語」展。
源氏物語や今昔ものがたりなど、長く読み継がれてきた
物語の世界を、たくさんの作家の方が芸術的に表現
こちらの展覧会は、3月22日までの展覧会です。

高崎市タワー美術館2
美術でたどる物語展

そして、売店に立ち寄ってみると、岩絵具などについて書かれたガイドブックを発見して、即購入しました
有元利夫さんが好んで絵に使われた岩絵具について、私は全くといっていいほど知識がなく、
(というか、見たこともないです汗)
何となく日本画で使われている絵具・・・という認識しかなかったのです
箔について詳しい説明が載っているのも有り難かったです。私は、箔=金箔のことだと漠然と思ってたのですが、
正確には、金・銀・プラチナなどの金属をたたいて薄くのばしたものが箔で、
細かく粒子状にしたものは、泥と呼ばれるのだとか。
少しでも知識が増えていくのは嬉しいことだし、このタイムリーな偶然に前向きな気持ちをもらったような感じです
日本画の画材ハンドブック1日本画の画材ハンドブック2


【追記】
後日、fc2ブロガーのchariotさんから、
小川美術館・彌生画廊さんでも
有元利夫展が開催されていることを伺って、
さっそく行ってきました。
再び、有元さんの絵を鑑賞できる
機会に恵まれてラッキーでした
来館者もたくさんいて、
有元さんの人気の高さが伺えました
会期は、3月14日(土)までの開催となってます。
無料なのも嬉しいですね
彌生画廊

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アート雑記13

「マーブリング」という技法のことを知り、
とても面白そうなので、挑戦してみることにしました
マーブリングとは、水面に水よりも比重の軽い液や絵の具を垂らし、
水面に浮かぶ液や絵の具の模様を紙に染め取る絵画技法のことです。
大理石(マーブル)のような模様をしていることから、
「マーブリング」と呼ばれているそうです
マーブリング模様
<マーブリング模様>
西洋の絵画技法かと思いきや、ちょっと調べたところ、
そのルーツはどうやら日本の「墨流し」にあるようです。
「墨流し」とは、平安時代に、宮中の女人たちの間で歌集や写経の装飾として
使われていたのが始まりと云われています
その後、墨一色だったのが、和紙の加工技術の中で発展を続け、
江戸時代には、藍、紅などの染料や顔料も用いられ、
布に写し取る技術も加わるようになりました。
そして現在では、正絹の着物にその加工が用いられるまでになり、
日本の伝統芸術として確立されています。
(尾形光琳の紅白梅図屏風にも用いられているのだとか)
三十六人家集 紀貫之集
<三十六人家集 紀貫之集より>

「墨流し」は、水面に墨汁または顔料を油と交互にたらしていくのだそうで、
独特な文様には、「水に墨(黒・苦労)を流す」という言葉の如く、縁起をかつぐ意味も含まれているのだとか
「墨流し」が、いかなるルートで伝わったかは定かではありませんが、
非常に日本的な「墨流し」がシルクロードを経て、西洋へ渡り根付いたものが「マーブリング」である・・・という説もあるようです。

そこで、さっそくマーブリング液というものを購入しました。 墨汁はもちろん水彩絵の具などでもできるらしいのですが、
 とりあえず初めは専用液で試してみます お菓子が入ってた缶で、手頃な大きさのものがあったので、
 それに水を張って、マーブリング液をたらしてみました
マーブリング液初マーブリング

たらしたマーブリング液を、筆先でツツと広げたり息を吹きかけ、出来た模様を紙に吸いとらせていきます。
で、頃合を見て紙をゆっくり引き上げると・・・・・全くマーブル模様になってない・・・
単に絵の具とかでにじませただけみたいな感じになってしまうのです。
そもそも、マーブリング液が水に沈んでしまいがちなとこで、もうつまずいてしまいました
筆先に液を染み込ませ、筆で水面をなでるように液を落としてみても、思ったように綺麗に広がらないのです。
マーブリング、想像以上に難しいです・・・
マーブリング1マーブリング2

そんな中でも、奇跡の一枚となったのが、右画像の、まるで「黄泉の国」のような一枚です・・・ちょっとカッコいいかも笑
しかし、その他は、度重なる失敗に心が折れそうになることしばしば・・・
マーブリング3マーブリング4

ふと、水の濃度?を濃くしたら、マーブリング液が浮くんじゃないか・・・と思い、さっそく水の中に大量の塩を投入
よくかき混ぜたものの、若干塩が残ってるくらいの中に、静かにマーブリング液を落としてみました。
すると、何となく液が水面あたりでたゆたってるような・・・すかさず、筆先で模様を作り、紙を落としてみました。

紙は、比較的水に強そうな厚めのイラストボードなので、浮かせるだけじゃなく、最終的に全部沈めてしまいました
そして、できたものが下の画像です。↓ ↓ ↓
左が表側、右が裏側です。右の薄い模様の方は、表側の二番煎じ的な要素が強いのですが、キレイだと思います
しかも、何となくザラっとしたマーブル模様になってるのもちょっとイイ感じ・・・。塩マーブル、ちょっと成功??
マーブリング 塩マーブル1マーブリング 塩マーブル


<イラストボード/マーブリング・エボニーペンシル>
加藤ミリヤさん デッサン
でもって、薄い模様の方に、絵を描いてみました
使った道具は、エボニーペンシルと消しゴムで、
モデルは、加藤ミリヤさんです
ピンクのマーブル模様が女の子感を出してる上に、
何というか、女の子の混沌とした内面も表しているような気もしたので
アンニュイな雰囲気を持つミリヤさんにモデルになって頂きました。
もとの画像のミリヤさんが、すごく色っぽくて可愛いいので、
また何らかの形で、同じ絵を描きたいな・・・

マーブリングは、思ったより本当に難しいものだと思いました
何度でも練習してみて、自分なりのコツを体得していくしかないような気がする・・・
試した時は、画用紙やイラストボードのみだったのですが、キャンバスに下地を塗ったものや、
板などにマーブリングをやってみたらどんな風になるのか、色々と試してみようと思います
マーブリング記事の続編は、これからもまだまだ続きますよ~~

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油彩画&映画グラフィティ 酒井 賢展

国立にあるコートギャラリー国立という画廊に、
立ち寄ってみました。開催されていたのは、
「油彩画&映画グラフィティ 酒井 賢展」という個展でした
何の予備知識もないまま、例によってフラリと入ってみたのですが、
映画美術に携わって54年というキャリアをお持ちの、
映画美術監督の酒井賢(さかい ただし)さんの個展でした・・・
コートギャラリー国立 酒井賢展1
美術助手として、黒澤明さんや成瀬巳喜男さん、市川 崑さん、森谷司郎さん、熊井哲さん、降旗康男さん等の
監督作品にも参加された後、「ゴジラvsモスラ」などのゴジラシリーズで美術を担当されたのだとか
その時の、酒井さんの描かれた映画のセットの基となるデザイン画(サムネイルかな?)がたくさん展示されていました。
スクリーンで見た名シーンが思い浮かび、懐かしくなる方もたくさんいらっしゃると思います
ゴジラvsキングキドラ MOTHER 司令室
<ゴジラVSキングキドラ MOTHER 司令室>
ゴジラvsキングキドラ 会議室
<ゴジラVSキングキドラ 自衛隊作戦会議室>

ゴジラvsスペースゴジラ
<ゴジラVSスペースゴジラ 戦闘司令室>
ゴジラvsモスラ 洞窟壁画
<ゴジラVSモスラ インファント島・洞窟壁画>

そして、小泉堯史監督の「阿弥陀堂だより」「博士の愛した数式」「明日への遺言」「蜩ノ記」でも、美術を手掛けられたのとか。
「阿弥陀堂だより」では、2002年に第26回日本アカデミー賞・優秀美術賞を
「蜩ノ記」では、2014年に第38回日本アカデミー賞優秀美術賞を受賞されました 
(「蜩ノ記」についての、もっと詳しい話はコチラにも)
博士の愛した数式2
<博士の愛した数式>
博士の愛した数式1
<博士の愛した数式>

阿弥陀堂だより
「阿弥陀堂だより」は、小泉堯史監督が
芥川賞作家・南木佳士さんの同名小説を映画化。
撮影は、四季の変化がはっきり感じ取れる長野県飯山市を中心とした奥信濃で行われたのだそう。
東京での生活に疲れた熟年夫婦が、
信州の美しい自然の中での暮らしを通して、
次第に生きる喜びを取り戻していく姿が
描かれています

同じく小泉堯史監督が、
文学界の巨匠大岡昇平さんの名著「ながい旅」を
映画化した「明日への遺言」 → → →
戦後の混乱期、誇りと品格を失わず生き抜いた
岡田資さんの生涯に感銘を受け、構想約15年、
満を持しての映画化となったのだそうです
写真は、映画の横浜裁判所のセットを背景に、
酒井さん(左)と、バーネット主任検察官役をされた
フレッド・マックイーンさん(右)ですね
(名優スティーブ・マックィーンの息子さんです)
バーネット主任検察官

その他にも、こんなお写真が。「居酒屋兆治」(1983年)
当時、美術助手でいらした酒井さん(左)と、右の女性は・・・調べたところ、おそらくですが、「居酒屋兆治」で、
小料理屋さんのママさん役をされたちあきなおみさんかな?
サインもそれっぽいですよね
貴重な思い出のワンショットという感じです
居酒屋兆治

海峡4
<竜飛崎>
そして、酒井さんが描かれた油彩画も、
たくさん展示されていました
これまで携わってこられた映画のシーンや、
映画の基となったロケ地の情景などを
油彩画で描きとめられたのだろうか・・・?
(そこをお聞きするのを忘れてました汗)

中でも、印象的だったのが、「海峡」という
映画をもとに描かれた数点の油彩画です
「海峡」(1982年)とは、本州と北海道を結ぶべく、
着工した青函トンネル開通工事に、
犠牲者も出しつつも、全てを捧げて取り組んで
いった人々の人間模様を描いた映画です。
高倉健さんや吉永小百合さん、森繁久彌さん等
出演者が豪華ですね
<海峡>
監督 森谷司郎
原作 岩川 隆
海峡
<『トンネルさん』>
そして、酒井さんが描かれた、竜飛崎(たっぴざき)の画が、素敵~(津軽半島の最北端、津軽海峡に突き出た岬。)
深く沈んだ海の色が本当に美しいです・・・
海峡3海峡5

他にも、色んな映画に関係した油彩画がたくさん展示されてました。
日本映画に疎い私でさえも、「夜叉」と「駅 STATION」は、好きで何回も観てます
「夜叉」の高倉健さんはゾクゾクするくらいカッコよくて、シビれた・・・
居酒屋兆治 函館
< 函館>
映画 居酒屋兆治
監督 降旗康男
原作 山口 瞳
天平之甍 海南島
<海南島(記憶の風景)>
映画 天平之甍
監督 熊井 啓
原作 井上 靖
天平之甍 西安
<西安 鐘楼>
映画 天平之甍
監督 熊井 啓
原作 井上 靖

夜叉 日向湖
<日向湖(三方五湖)>
映画 夜叉
監督 降旗 康男
        
どですかでん 「六ちゃん」の電車
<『六ちゃん』の電車>
映画 どですかでん
監督 黒澤 明
原作 山本周五郎

筑豊
<筑豊>
映画 青春の門
監督 浦山 桐朗
原作 五木寛之
駅 STATION 雄冬港
<雄冬港>
映画 駅 -STATION
監督 降旗康男
      

そして、映画関係のお作品とはまた別室に、酒井さんの描かれた油彩画がたくさん展示されていました
ポニー(馬)の画や風景画、特に海の画が多いのが印象的で、そのことについて酒井さんに質問させて頂くと、
「山も描きたいのだけど、どうしても海を描いてしまうんです」と仰っていました。
酒井さんの心象風景の中には、海が大きく根付いておられるのかもしれない・・・
コートギャラリー国立 酒井賢展3
      
みかん山 江ノ浦3
<みかん山 江ノ浦>

南仏プロバンス地方に似た江の浦の風景が本当に素敵です!海と山と風、そしてみかん山。
何となく切なく懐かしさを感じるのは、瀬戸内海の風景にも似てるからだと思う・・・
私の心象風景の中にも、海は存在してるみたい・・・
みかん山 江ノ浦2
<みかん山 江ノ浦>
みかん山 江ノ浦1
<みかん山 江ノ浦>
湘南
<湘南>

そして・・・酒井賢さんご本人です→ → →
全く何の知識も持たずに訪問した私のおバカな質問にも
丁寧に応対して頂いて、本当に感謝です・・・
お茶もご馳走になり、有難うございました
画廊には、 酒井さんの絵のお仲間?の方々も
たくさんいらしてたのですが、
まるで、サロンのようなおもてなしと、
一人一人の方に丁寧に心配りをされているご様子から、
酒井さんの誠実で謙虚なお人柄が伺えました
貴重な経験をさせて頂いて、本当に有難うございました
酒井 賢さん

【追記】
この記事をアップした直後に、酒井賢さんから、画廊訪問の御礼葉書を頂きました 何とタイムリーなっ
とても嬉しいです! 重ね重ね御礼申し上げます。有難うございました

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アート雑記12

fc2ブロガーのchoco*さんより、色鉛筆を送って頂きました。
梱包がとても素敵だったので、ついパチリ・・・  → → →
choco*さんのブログは、主にお料理やお菓子作りがメインの
ブログなのですが、レシピのクオリティの高さや、
おしゃれなテーブルコーディネート等に
以前から、並々ならぬセンスを感じていました
中を開けると、スタビロの色鉛筆24色セットが二つもっ
スタビロのカーブオテロ(パステル色鉛筆)と、
同じくスタビロのソフトカラー(油性色鉛筆)が入っていました。
プレゼント
(choco*さんのブログ手づくり、ちょこっとシアワセ。

choco*さんの話によると、10年以上前に買った色鉛筆なのだとか
ソフトカラーの方(画面右)は、調べたらもう廃盤になっている商品らしく、何か、逆にもったいなくて使えない~笑
パステル色鉛筆も欲しかったものなので、本当に嬉しかったです
スタビロ色鉛筆1スタビロ色鉛筆2

そして、色鉛筆のお礼に、choco*さんの甥っ子くんの絵を描かせて頂くことになりました
甥っ子くんのお誕生日用に、ということなので、可愛くコラージュで盛り上げたいと思い、まな板を使わせて頂くことにしました。
まな板にジェッソを塗り、半乾きの時に筆先でザクザクと跡をつけて、素朴な手作り感を出してから・・・スタートです
手持ちのファーバーカステルのポリクロモス(油性色鉛筆)で、甥っ子くんの輪郭を描いていき、
choco*さんに頂いた、スタビロのカーブオテロ(パステル色鉛筆)で面などを塗っていきます。
初めて使うパステル色鉛筆ですが、伸びが良く発色が綺麗 デコボコした下地を物ともせず、しっかり色が入ります。
まな板 青空1まな板 男の子1

ファーバーカステルのポリクロモスが12色しかないために、輪郭線には補助的にスタビロのソフトカラーも使いました。
両方とも油性色鉛筆とのことだけど、描き具合というか、感触が全く違うと思いました。 前者は固め?後者はとても柔らかいです。
パステル色鉛筆の方は、子供の柔らかい肌感や透明感を表現するにはピッタリの道具かも
まな板 男の子2まな板 男の子3

絵が完成した後に、まな板にコラージュを施していきます。使うのは100均のマスキングテープと外国の古切手です
マスキングテープは、ダ〇ソーのものなのですが、最近、ダ〇ソーの雑貨類がこじゃれてて可愛いものが多いのが
ちょっと嬉しいです笑 
切手は、子供のイメージに合うようなものを・・・と探してると、昆虫の絵柄のものがたくさんあったので、それを使います。
というか、それしかなかった・・・汗。 おもちゃの絵柄とかあれば、良かったな~
まな板に、テープと切手をボンドで貼っていき、完全に乾いたら目の粗いやすりで上からガシガシ削っていきます。
100均 マスキングテープまな板 コラージュ1

やすりがけの後、真中釘をデコレート的に打っていきます。真中釘を買うために、ホームセンターの工具コーナーを
ウロウロしてたのですが、これまで自分とは無縁の世界だと思っていた工具コーナーに、コラージュアートの材料に
なりそうなものがたくさんあって、ワクワクしました
しかし、こんな小さな釘でさえも、金槌でまっすぐに打つのはとても難しかった・・・
釘打ちの後は、コットンに油とアクリル絵の具(ゴールド)を含ませ、コラージュした部分をギュギュっと押さえていきます。
シールや切手の”ただ貼っただけ”感をなくしていくためと、ゴールドをアクセントに入れると、何故かビシっと締まるため
仕上げに、フィキサチーフをたっぷり吹き付けて、完成です~!
まな板 コラージュ4まな板 コラージュ5

ちょっと紛らわしいんですけど、真ん中のものが完成です
一番左は、コラージュを施す前。  一番右は、完成した板の裏面です
何かコラージュを施す前の方が、男の子が青空の中に佇んでる感じが出てて、いいなと若干思ってしまったかも・・・ 
今回のまな板アートは、人様に初めて差し上げるまな板アートなので、ちょっと気合が入ってやり過ぎてしまったかな

でも何よりも、choco*さんは勿論、ご家族の皆様にも喜んで頂くのが一番です・・・
どのような形であれ、人に差し上げる絵を描く、という機会を頂けるのは有難いことですね 経験値UPになります

まな板アート4-1まな板アート4-2まな板アート4-3

choco*さん、本当に有難うございました  色鉛筆、大事に使わせて頂きますね~  感謝感謝です

【追記】
今日は2月14日、バレンタインの日ですが、choco*さんに絵の御礼にと、手作りのお菓子を送って頂きました
梱包の可愛さもさることながら、中身がすごい!ひとつひとつ丁寧に可愛く個包装されていて、まぢ感動しました
お店を開けるレベルではないだろうか・・・食べるのがもったいない・・・ でも、頂きますっっ
choco*さん、本当に有難う
バレンタインお菓子1バレンタインお菓子2

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クインテットⅡ五つ星の作家たち

        新宿にある損保ジャパン日本興亜美術館に行き、
        「クインテットⅡ 五つ星の作家」展を鑑賞してきました。
        国内外で作品を発表している中堅作家5人を選び、
        「クインテット」五重奏を題するシリーズ展覧会を
        昨年から美術館で始められたとのこと
        今年は「クインテットⅡ」と題して、
        富岡直子さん//岩尾恵都子さん/平体文枝さん
        水村綾子さん/山本晶さん
        と、5人の作家の近作や新作70点を展示
        昨年と同様「風景」がテーマですが、
        作者の心境や視点、思想などの
        「心象風景」までも幅広く含まれているのだとか。
        観る人の想像力をかきたて、
        鑑賞者が、自身の感覚や記憶と重ねる「読み解き」を
        楽しむことができる展覧会です
クインテットⅡパンフレット
展覧順に、まずは富岡直子さんから・・・。
絵画に「光」=希望のようなものが現れることを求めて
朝の、全てのものを明るみに導いていく力や、
無垢な世界を描かれているのだとか。 → → →
水面に映り込んだ世界が、溶け合うように広がっています
しだいに明るんでいく朝の微妙な光の変化を美しい色彩で表現。
とてもはかなくて繊細な美しさです・・・

↓↓↓色も世界を表現する大きな要素であり、
白と何色かの色で関係を築き、
「世界」を問い続けながら展開されている中からの一作
富岡直子さん絵画1
「夜明け-daybreak」
富岡直子さん絵画3
「02-12」
    富岡直子さん絵画2
     「あけぼの」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そして、岩尾恵都子さん。
幻想的な色のグラデーションが鮮やかです~
山や湖に睫毛がついてるのが可愛い・・・
何か大らかで母性的なものを感じる・・・と
思っていましたら、やはりそこに関係していたみたいです
何でも、ご自身の子育てを通し、人の姿と風景が同化する
世界を描かれたものなのだとか。一見シュールではあるけども、
壮大な風景の中に、慈愛にも似た優しさみたいなものが
溶け込んでいるような感じです
タイトルをメモってなかったのが、残念です~
岩尾恵都子さん絵画1
    岩尾恵都子さん絵画3岩尾恵都子さん絵画2

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
           そして、平体文枝さん。
           初めに目に飛び込んできたのが、
           色々な心象風景を描いた
           「二十五景」というシルクスクリーンの作品。→ → →
           線や色彩表現の多様さが、豊かで面白いと思いました。

           「二十五景」のエスキースも展示されていました。
           本画の構想をまとめるために、こういう形で
           漠然としたアイデアから一歩進めて、
           準備をしていくんだな~と勉強になったりとか
          平体文枝さん絵画1
平体文枝さん絵画2

   平体文枝さんの作品は、およそ目にしたことのない風景であるはずなのに、何故か共感を覚えてしまうような・・・
   子供の頃の自分が、深~い空間の中にポツンと佇んでいるような感覚。観る人の心の奥にあるものを喚起させ、
   それを共有させてくれるという、表現上の技術が凄いと思いました
     製作時に使用された道具に
     オイルスティックというのがありまして、
     オイルスティックとは何ぞや???
     と調べたところ、スティック状(固形)の油絵の具、
     ということでした
     オイルパステルとはまた全く違うものなのかな~
     何か、描きやすそうな感じがします!
     画材についても色々と勉強になりますね
   平体文枝さん絵画4
    「そしてまた夜がくるⅠ」
     平体文枝さん絵画7平体文枝さん絵画6
「池のおもてをみつめていると」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
     そして、水村綾子さん。
     透明感があって、美しい色彩表現だと思いました
     水が波紋にのって広がっていくような・・・
     何かが伝わっていくような感じ?を受けたのですが、
     タイトルを見て何となく納得しまして
     より一層、絵の世界に入り込んでしまいました
     日常の中に流れている音や音楽などの
     具体的な形を持たないものを視覚化して、
     更に芸術的に表現していくこと・・・って
     難しいことだと思われます・・・
   水村綾子さん絵画1
   「phrase」
    水村綾子さん絵画4
    「pulse」
水村綾子さん絵画2
「残響」                         「scale」

水村綾子さんのラフスケッチ?が
たくさん展示されていたのも興味深かったです
浮かんできたインスピレーションや言葉などを、
こうやって描きとめておいて、一つの作品に仕上げていくんだな、と。
参考に、ある一枚に書いてあった言葉が・・・
「ひろく でっかく 宇宙☆」「桃源郷」「別世界 だけど この世界」
「うねり」「春がすみ」「ピンクのベール」「圧迫感」
などなど面白いです~
こういうのメモるのは私くらいのものかもしれないんですけど笑
水村綾子さん絵画7

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そして最後に、山本晶さん。
対象の形が、もはや全く分かりません・・・といった印象でした
風景?心象風景でもないような・・・?
でも、色の鮮やかさがまず目に飛び込んできて、
外国のアーティストさんの描いたものみたいだな~と思ったり
外からの刺激を受けた感覚や、目の奥に宿るような残像?を
切り取ったような感じ・・・
色んな残像が重なり合い、自由に展開していってるような。
キャンバスに描かれた空間芸術作品みたいだな、とも
感じたりしました
   山本晶さん絵画1
   「cut」

     山本晶さん絵画2
     「ひかりの方」
山本晶さん絵画3
「パン」
         山本晶さん絵画6
        「particles」
山本晶さん絵画5
「空の両面ー橙」
山本晶さん絵画4
「空の両面ー橙」

「クインテットⅡ 五つ星の作家」展は、2月15日まで開催されています日常の中の移ろいや心の変化といった、
形容することが難しいモチーフを、5人の作家の方々が色彩豊かに形象化されています
テーマは「風景」ということですが、作家の方々が表現する、心に残る「風景」を、観る人もきっと共有できることと思います

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慧喜

Author:慧喜
広島県出身 関東住みです。
アートに関すること
アーティスティックな世界に触れて
自分が感じたことを
アップしていきます。
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