慧喜~Trip of the art

油彩画&映画グラフィティ 酒井 賢展

国立にあるコートギャラリー国立という画廊に、
立ち寄ってみました。開催されていたのは、
「油彩画&映画グラフィティ 酒井 賢展」という個展でした
何の予備知識もないまま、例によってフラリと入ってみたのですが、
映画美術に携わって54年というキャリアをお持ちの、
映画美術監督の酒井賢(さかい ただし)さんの個展でした・・・
コートギャラリー国立 酒井賢展1
美術助手として、黒澤明さんや成瀬巳喜男さん、市川 崑さん、森谷司郎さん、熊井哲さん、降旗康男さん等の
監督作品にも参加された後、「ゴジラvsモスラ」などのゴジラシリーズで美術を担当されたのだとか
その時の、酒井さんの描かれた映画のセットの基となるデザイン画(サムネイルかな?)がたくさん展示されていました。
スクリーンで見た名シーンが思い浮かび、懐かしくなる方もたくさんいらっしゃると思います
ゴジラvsキングキドラ MOTHER 司令室
<ゴジラVSキングキドラ MOTHER 司令室>
ゴジラvsキングキドラ 会議室
<ゴジラVSキングキドラ 自衛隊作戦会議室>

ゴジラvsスペースゴジラ
<ゴジラVSスペースゴジラ 戦闘司令室>
ゴジラvsモスラ 洞窟壁画
<ゴジラVSモスラ インファント島・洞窟壁画>

そして、小泉堯史監督の「阿弥陀堂だより」「博士の愛した数式」「明日への遺言」「蜩ノ記」でも、美術を手掛けられたのとか。
「阿弥陀堂だより」では、2002年に第26回日本アカデミー賞・優秀美術賞を
「蜩ノ記」では、2014年に第38回日本アカデミー賞優秀美術賞を受賞されました 
(「蜩ノ記」についての、もっと詳しい話はコチラにも)
博士の愛した数式2
<博士の愛した数式>
博士の愛した数式1
<博士の愛した数式>

阿弥陀堂だより
「阿弥陀堂だより」は、小泉堯史監督が
芥川賞作家・南木佳士さんの同名小説を映画化。
撮影は、四季の変化がはっきり感じ取れる長野県飯山市を中心とした奥信濃で行われたのだそう。
東京での生活に疲れた熟年夫婦が、
信州の美しい自然の中での暮らしを通して、
次第に生きる喜びを取り戻していく姿が
描かれています

同じく小泉堯史監督が、
文学界の巨匠大岡昇平さんの名著「ながい旅」を
映画化した「明日への遺言」 → → →
戦後の混乱期、誇りと品格を失わず生き抜いた
岡田資さんの生涯に感銘を受け、構想約15年、
満を持しての映画化となったのだそうです
写真は、映画の横浜裁判所のセットを背景に、
酒井さん(左)と、バーネット主任検察官役をされた
フレッド・マックイーンさん(右)ですね
(名優スティーブ・マックィーンの息子さんです)
バーネット主任検察官

その他にも、こんなお写真が。「居酒屋兆治」(1983年)
当時、美術助手でいらした酒井さん(左)と、右の女性は・・・調べたところ、おそらくですが、「居酒屋兆治」で、
小料理屋さんのママさん役をされたちあきなおみさんかな?
サインもそれっぽいですよね
貴重な思い出のワンショットという感じです
居酒屋兆治

海峡4
<竜飛崎>
そして、酒井さんが描かれた油彩画も、
たくさん展示されていました
これまで携わってこられた映画のシーンや、
映画の基となったロケ地の情景などを
油彩画で描きとめられたのだろうか・・・?
(そこをお聞きするのを忘れてました汗)

中でも、印象的だったのが、「海峡」という
映画をもとに描かれた数点の油彩画です
「海峡」(1982年)とは、本州と北海道を結ぶべく、
着工した青函トンネル開通工事に、
犠牲者も出しつつも、全てを捧げて取り組んで
いった人々の人間模様を描いた映画です。
高倉健さんや吉永小百合さん、森繁久彌さん等
出演者が豪華ですね
<海峡>
監督 森谷司郎
原作 岩川 隆
海峡
<『トンネルさん』>
そして、酒井さんが描かれた、竜飛崎(たっぴざき)の画が、素敵~(津軽半島の最北端、津軽海峡に突き出た岬。)
深く沈んだ海の色が本当に美しいです・・・
海峡3海峡5

他にも、色んな映画に関係した油彩画がたくさん展示されてました。
日本映画に疎い私でさえも、「夜叉」と「駅 STATION」は、好きで何回も観てます
「夜叉」の高倉健さんはゾクゾクするくらいカッコよくて、シビれた・・・
居酒屋兆治 函館
< 函館>
映画 居酒屋兆治
監督 降旗康男
原作 山口 瞳
天平之甍 海南島
<海南島(記憶の風景)>
映画 天平之甍
監督 熊井 啓
原作 井上 靖
天平之甍 西安
<西安 鐘楼>
映画 天平之甍
監督 熊井 啓
原作 井上 靖

夜叉 日向湖
<日向湖(三方五湖)>
映画 夜叉
監督 降旗 康男
        
どですかでん 「六ちゃん」の電車
<『六ちゃん』の電車>
映画 どですかでん
監督 黒澤 明
原作 山本周五郎

筑豊
<筑豊>
映画 青春の門
監督 浦山 桐朗
原作 五木寛之
駅 STATION 雄冬港
<雄冬港>
映画 駅 -STATION
監督 降旗康男
      

そして、映画関係のお作品とはまた別室に、酒井さんの描かれた油彩画がたくさん展示されていました
ポニー(馬)の画や風景画、特に海の画が多いのが印象的で、そのことについて酒井さんに質問させて頂くと、
「山も描きたいのだけど、どうしても海を描いてしまうんです」と仰っていました。
酒井さんの心象風景の中には、海が大きく根付いておられるのかもしれない・・・
コートギャラリー国立 酒井賢展3
      
みかん山 江ノ浦3
<みかん山 江ノ浦>

南仏プロバンス地方に似た江の浦の風景が本当に素敵です!海と山と風、そしてみかん山。
何となく切なく懐かしさを感じるのは、瀬戸内海の風景にも似てるからだと思う・・・
私の心象風景の中にも、海は存在してるみたい・・・
みかん山 江ノ浦2
<みかん山 江ノ浦>
みかん山 江ノ浦1
<みかん山 江ノ浦>
湘南
<湘南>

そして・・・酒井賢さんご本人です→ → →
全く何の知識も持たずに訪問した私のおバカな質問にも
丁寧に応対して頂いて、本当に感謝です・・・
お茶もご馳走になり、有難うございました
画廊には、 酒井さんの絵のお仲間?の方々も
たくさんいらしてたのですが、
まるで、サロンのようなおもてなしと、
一人一人の方に丁寧に心配りをされているご様子から、
酒井さんの誠実で謙虚なお人柄が伺えました
貴重な経験をさせて頂いて、本当に有難うございました
酒井 賢さん

【追記】
この記事をアップした直後に、酒井賢さんから、画廊訪問の御礼葉書を頂きました 何とタイムリーなっ
とても嬉しいです! 重ね重ね御礼申し上げます。有難うございました

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慧喜

Author:慧喜
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