慧喜~Trip of the art

参SAN-ザ・ヒロサワ・シティの作家たち展

つくばの筑波銀行本部ビル2階にあるギャラリーに行ってきました
開催されていたのは、「参SAN-ザ・ヒロサワ・シティの作家たち展ー」です
作家さんを応援し、地域の芸術文化を高めようと開設された、茨城県筑西市にあるザ・ヒロサワ・シティ内アトリエ。
そのアトリエで出会い、それぞれ制作に励む三人の作家さんが、初めて地域に「見参、参加」するということから、
テーマを「参SAN」とし、大小の作品30点ほどを展示。

その三人の作家さんとは、まず榎俊幸さん!
そして、日本画家の川瀬伊人(よしひと)さんと、
銅版画家の西村沙百里さん。
私は、以前から榎俊幸さんの作品のファンだったので、
榎先生のトークショーが開かれる日に、車を飛ばして行ってきました!
お作品を拝見したい!というのはもちろん、
自分のブログに榎先生のブログを勝手にリンクさせて頂いてるので、
もし、お会いできればそのお詫びを一言でも伝えたいと・・・
ギャラリーに入ると、静かで落ち着いた空間が広がっていました。

ザ・ヒロサワ・シティの作家たち展 ギャラリー内
ザ・ヒロサワ・シティの作家たち展 パンフ

まず、いきなり目に飛び込んできたのは、
榎先生の金屏風のお作品。→ → →
「日月四季鳥獣図屏風」
榎先生のもう一つのブログ「絵ノローグ」の方でも、
詳しい解説をされているので、ご興味のある方はクリック。
榎先生の解説がとても分かりやすく面白いのです。

ちょこちょこ「絵ノローグ」も覗かせて頂いてたので、
完成した本物の作品を目の前で拝することができて、
ほんとに感動しました
もう、その場にいるだけで漂うありがたみ感・・・
榎先生 金屏風1
≪「日月四季鳥獣図屏風」四曲一双≫2015年

榎先生 金屏風2
榎先生 金屏風3

私は、榎先生のトークショーが始まる二時間前に
ギャラリーに入ったので(気合が入りすぎて笑)
人がおらず、ゆっくりとお作品を見てまわることができました。
すると、榎先生が話しかけて下さったのですが、
も、もう心臓がバクバクして、汗も噴出しまくるし、
しどろもどろの嚙み嚙みになりながらも、
ブログリンクの非礼をお詫びさせて頂きました
というか、先生は私のブログをご存知だったみたいで、
そっちの方にも感動・・・早く行って良かった
榎先生 油彩画
≪パヴァーヌ≫2015年

そして更に有り難かったのが、榎先生のお作品を前にして、画材のことなどについて、色々とレクチャーをして頂いたこと
以前から先生の画をブログを拝見してて、気になっていたことや知りたかったことを思い切って質問させて頂いたところ、
丁寧に教えて頂けたのがすごく嬉しかったです
榎先生がお好きな猫ちゃんたち タイトルが可愛いですね~~~

榎先生 猫ちゃん1
≪ふりふり≫2015年
榎先生 猫ちゃん2
≪ときめき≫2015年

ブログの方でも拝見していたお猿さんの作品 → → →
初めて間近で見れて感激でした。一つ一つの線が丁寧で、本当に美しいと思う。
そして、先生の描くお猿さんは可愛らしいです
可愛らしいんだけど、何か神秘的でもあるし・・・。
タイトルの「Sanctuary」、改めて意味を調べてみると、
神聖な場所や聖域といった意味みたいですね。
榎先生のfacebookをのぞいてみると、
「龍神と治水。畏怖を忘れた人間たち。
龍が幾重にも取り囲む聖域。」と解説がありました。

村上春樹さんの、「東京奇譚集」という本の装画も
榎先生が手掛けられていて、そこにもお猿さんが描かれてますょ

榎先生 猿3
榎先生 猿2
≪Sanctuary≫2015年

ギャラリー内は結構広くて、別室に移動すると、広い部屋の中に大きな作品の数々がっ。
榎先生が描かれた白馬が、雪を蹴散らしながらこちらに向かって駆けてくるようです。ド迫力なんですけど気品があって素敵
ザ・ヒロサワ・シティの作家たち展 ギャラリー内2榎先生 馬
≪馬 (Horse)≫1989年

そして、川瀬伊人(よしひと)さんの日本画が繊細で美しい・・・と思ったのですが、ただ美しいだけではなく、
キャプションにあった製作者の目指すところの意図に感動してしまいました
たとえば、≪曙光がさす方へ≫という作品に描かれてるのは、月と彼岸花と蝶。とても明るい月夜の景色が描かれています。

月に塗られているのは、変色しない金とプラチナとアルミとスズ。彼岸花と蝶には変色しにくい岩絵の具。
背景には銀箔と銀泥を使われているそうなのですが、この銀箔と銀泥は空気中の硫黄分に反応して、長~~い時間をかけて
ゆっくりと硫化し、黒く変色していくのだとか。つまり500年後には背景は黒く変色し、しかし他のものは色をとどめたまま、
明るい夜から、完全に夜の景色へと変化する・・・その時、この作品は完成するのかもしれない・・・と。

何と粋なんでしょうか・・・ 「素材美を追求した創作」が、川瀬さんの作品コンセプトなのだそうで、
自然の素材に対する、川瀬さんの誠実な姿勢?みたいなものを感じました。
あと、日本文化の根底にある美意識みたいなものも・・・
2013年の岡倉天心をモデルにした映画「天心」では、日本画を描くシーンの演技指導もされたのだそうですょ

川瀬伊人さん 日本画2
≪曙光がさす方へ≫
川瀬伊人さん 日本画1

そして、西村沙百里さんの銅版画の龍がすごい本当にかっこよすぎてため息が出そうでした。
水墨画のようでもあり、3DCGのゲームの世界を彷彿とさせるようでもあり・・・(3Dグラフィックスが好きな私にはたまりません)
画像では分かりにくいかもですが、実際の画面サイズは大きいので迫力がありました
銅版画を専門とする作家さんは、日本では少数派なんだそうです。その上で龍に特化されてるということが凄いですよね

西村沙百里さんという名前をどっかで聞いたことがあるな・・と思ってたんですが、
ちょうど7月に小山(栃木県)にある「たから園 現代工芸」というギャラリーで、個展をされてたことを思い出しました
(このギャラリーについては、次回か次次回くらいにブログで取り上げさせて頂きます)
事前に頂いてたパンフレットに載っていた西村さんの「筑波山」という作品に感動し、絶対に見にいこうと思ってたんですけど、
時間の都合で行けず・・・。なので、今回、偶然にも見ることができて嬉しかったです

展覧会の帰りに、筑波山の前を通りかかった時、頂上に不思議な雲がたなびいていて、それが西村さんの「筑波山」とダブリ、
何やら神秘的な風情を感じました・・・(これまではただ通り過ぎてたんだけど笑)

つくば山
≪筑波山≫2014年
西村沙百里さん 龍2
≪天帰≫2011年

↓↓↓そして、再び、榎先生の鳳凰の画・・・神々しいです・・・
以前から、先生のお描きになった鳳凰をどうしても間近で見たかったので、その夢が叶い嬉しかったです

榎先生 鳳凰1榎先生 鳳凰4

私は、以前、広島に住んでいた時、某お寺に飾るため、鳳凰の画を描いたことがあったのです
お寺に奉納するとかそんなご大層なものではなく、頼まれて「まあ、ちょっと描いてみてよ」的な笑
そこで、ネットで鳳凰のことを調べ、色々なアーティストさんたちの描いた鳳凰を片っ端から見ていったのですが、
その殆どが火の鳥とかフェニックス(不死鳥)といったイメージの作品が多く、何か違うような気がしたのです。
幻の鳥ということだから、イメージが固定されてしまうのは仕方ないにしても、ちょっと伝説的すぎるような気がして・・・
そうしてる内に、榎先生のブログに行き着き、美しい鳳凰画と出会い、その素晴らしさにビックリしてしまいました
榎先生の鳳凰は、当時の私が抱いていたイメージ「仏界を悠々と飛びまわっている鳥」そのままの姿のように思ったのです

で、榎先生の鳳凰を参考にさせて頂いて、頑張って二枚の鳳凰を仕上げたのですが、
榎先生の鳳凰とは似ても似つかず・・・(当たり前なんだけど) 
で、お寺に飾って頂いたところ、色んな人から「・・・ガッチャマン??」と言われ、めっちゃ傷つきました・・・笑
(でも、言われてみると確かに似てるなとも思い・・・汗)

この日、榎先生のトークショーで、別の鳳凰画なのだけども、その作品についてのコンセプトや込められた思いなどの話を
聞かせて頂いたのですが、作品云々以前に、そこからもうまず次元が違う・・・と、打ちのめされてしまいました
私の鳳凰は形だけを描いたものにすぎなかったと・・・。いや、形だけでも描けてるのならいいんだけど何せガッチャマン・・・・

榎先生 鳳凰2
榎先生 鳳凰3

そして、榎先生のトークショーは、私にとって本当に興味深い内容で、ここぞとばかりに必死にメモをとりながら聞きました
過去のお作品についての解説や、実際に使われた画材の話などなど、私には貴重な情報ばかり・・・
ハリウッド女優のデミ・ムーアさんが画廊を訪れた時に、榎先生の作品をとても気に入り、購入されたこともあるのだとか~

トークショーが終わった後は、再び、鳳凰画のところに行き、
細部までパシャパシャ写真を撮らせて頂いて(これは、自分の勉強用に)、
ギャラリーを後にしました
神様のような榎先生を前にして、すごく嬉しかった反面、
本当に緊張しまくりました
ず~と汗ダクダクでハンカチが手放せなかったんですけど、
後で、ハンカチをきゅっと絞ったら汗がポタポタ落ちてきたのには笑った・・・
(汚い話でごめんなさい~)
あと、榎先生にお会いできたら、作品や技法のことで聞きたいことを、
頭の中で準備してたのに、全部とんでしまいました笑
でも、本当に貴重な経験をさせて頂きました
榎先生、有難うございました~~

最後に、次回の展覧会の案内を頂いたので、アップさせて頂きます→ →

不〇空 FU-KU Project in Iwami 「中堀慎治×榎俊幸展」
2015年10月3日(土)~11月8日(日)
浜田市立石正美術館(新館)
(浜田市立石正美術館のFacebook
中堀慎治×榎俊幸展示案内


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コメント

慧喜さん、こんばんはー^^

榎さんの、『sanctuary』という作品の中のお猿さんが、なぜか『仙人』のように見えました(*´▽`*)

どれもなんとも完成度の高い絵ですね(感嘆)

真知子さん☆

真知子さん☆

コメント有難うございます!

<なぜか『仙人』
<確かに見えますね・・・@@
何か、神秘的なんだけど飄々としてるような^^;
山に迷いこんだ時に、こんな神がかったお猿さんが
自分の前に現れでもしたら、
私は間違いなくフラフラついてくと思います笑

<完成度の高い絵
<本当にそうですよね><
榎先生の画は、間近で見ても、
線や塗りなど流れるように美しいので、
ずっと見入ってました。
榎先生からしてみれば、さぞ怪しかったかも・・・汗

( #●´艸`)プププ∮+゚

感動と緊張の汗だく

慧喜さま、こんにちは。
公募作品の制作は目処が立ち落ち着かれましたか・・・

今日は感動と緊張の?汗だくでお会いした榎さんがメインですね!!
*榎さんのHPの「馬」の記事内に「観察を通して、対象への親しみや
愛情が深まると対象の気持ちを感じるようになる。やがてそれは
自己の内面を投影する対象になり描くことは表出になる。」
・・・意味深く奥が深い言葉で感動しました!!
素晴らしいHPを教えて頂いたので後でゆっくり拝見します。
*川瀬さんの記事で「変色などによって変化し、その時この作品は完成・・・」
作者も生きている間に完成を見ないってこともある、すごい事ですね!!

今度、ガッチャマンを是非UPして見せてください!!

mnsuisaiさん☆

mnsuisaiさん☆

コメント有難うございます!>
<公募作品の制作
<公募展は、無事に搬入することができました!
でも、またすぐ別の公募展に向けて
新たな制作に入ってます^^;
毎日、ちょっとずつでも手をかけていきたいです><

<「観察を通して~~表出になる」
<素晴らしいですよね!> 改めて、観察をするということの意義を
更に深く、再認識させて頂いたような感じです。

<川瀬さん「変色などによって変化」
<凄いですよね@@
たとえば日本料理といえば、素材を生かしたものが多いように、
自然を愛するといったような、日本文化の根底にある美意識、
みたいなものをとても感じました。
長い時間をかけて、刻々と熟成していった画を
500年後に見れる人は、ラッキー・・・笑

ガッチャマンは、見せられませぬぅ~泣
もう私の中で封じてしまいました・・・笑

ヾ(o´∀`o)ノアリガトン♪

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慧喜

Author:慧喜
広島県出身 関東住みです。
アートに関すること
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