慧喜~Trip of the art

江藤玲奈展 ~心と体が動くとき~

吉祥寺にあるGallery FACE TO FACEさんにお邪魔しました。
開催されていた個展は、
「江藤玲奈展 ~心と体が動くとき~」です。
江藤玲奈さんは、富山県出身の26歳の新人女性作家さん。
江藤さんにとって、今回は2度目の個展なのだそう
ちょうど、江藤さん在廊日にお邪魔できたので、
色々なお話を聞かせて頂きました
先月、FACE TO FACEさんの姉妹ギャラリーである
ガレリア青猫さんで、同じく富山出身の松岡学(がく)さんの
個展を拝見したのですが(前回の松岡学展の記事はコチラ
富山つながりに何か意味があるのかな?と思いきや、
全くの偶然とのことでした
ギャラリーフェイストゥフェイス2015-10-3

個展案内 ハガキに掲載されていた、なんとも不思議ですが、惹きつけられる江藤玲奈さんの作品は、何と日本画
個展タイトルにもなっている、「心と体が動くとき」の変化や反応を、アニメーションのような動きで表現されています。
「心と体が動くとき」
体が心に動かされる。心が体に動かされる。それは自分が小さく輝く瞬間かもしれない。
誰にも気づかれないその輝きを大事にできたら、きっと一生の宝物になるだろう。 江藤玲奈
 (個展案内より抜粋)

心と体が動くとき展 江藤玲奈展あの日出来たこと
≪あの日出来たこと≫2015

一見、無機質で淡々としてるようにも見える画面ですが、日本画画材の淡くて優しい色彩が広がり、、軽やかな印象を受けます。
動きを題材にし、動くことで変化する心や人が生きて動いている面白さといった、生の本質に近づこうとしているかのようです。

そして、すごく面白いと思ったのが動いてる人物の作り方
①縄跳びをしてるモデルさんの写真を撮り、それをもとにワイヤー(針金)で人体オブジェを作る。
②完成した人体オブジェの写真を撮り、プリントアウトしたものを画面にトレース。
③トレースされたワイヤーラインをもとに、肉付けをしながら体を描いていく。
まず、対象をワイヤーで立体に起こし、それを平面図に表していくといったようなやり方で、作品を作られたのだそう!
作品画面では、ワイヤーが骨格にもなっており縄跳びにもなっており、色々な角度から面白さを発見することができます

あたりまえとは
≪あたりまえとは≫2015
うしろこうさとび
≪うしろこうさとび≫2015
使われてるのは、和紙に岩絵具や水干といった日本画画材。
日本画独特の質感の面白さはもちろん、所々に見られる淡い滲みが美しいですね
そして、題材の「動き」は、私達にも覚えがある身近な動きであり、鑑賞を超え精神的な「体験」として心に響いてきます

まえまわり
≪まえまわり≫2015
ぴらみっど
≪ぴらみっど≫2015

そして、更に面白いと思ったのが下画像の作品たち
動物たちが、突然目の前に現れた時の驚きや心の動きを表現した作品なのだそうです
画像で分かりづらいかもですが、左画像の方に写ってる、蜂の巣みたいな六角形模様の下地が見えるでしょうか?
この模様は、キッチンペーパーを置いて、柄を吸わせたのだそうです
(ティッシュで拭こうとしてキッチンペーパーを使ったら模様がついたので、面白くて使ってみたのだとか)
更に、画面の中に見える黒い点の集合体、これは砂鉄なのだそうです
膠(にかわ)で砂鉄をくっつけて、パネル板の裏から強力な磁石を動かしながら形を作っていったのだそう。面白いですよね
単に面白い方法を取り入れただけでなく、それらがまとまって、全体の完成度が高い作品に仕上がってるのが凄いと思います!

奪われるときは突然・イヌ
≪奪われるときは突然・イヌ≫2015
奪われるときは突然・トリ
≪奪われるときは突然・トリ≫2015

下画像2点は、新作になるそうです
分厚い和紙の、人物のシルエット部分のみに、ドーサ引きという滲み止めの処理を施し、
裏から塗った色を表に滲ませる裏彩色(うらざいしき)の技法を使っているのだとか。
滲む部分と滲まない部分を効果的に利用し、柔らかくこもったような色調になっていて素敵です
支持体に選んだ紙によって、滲みの表情が異なってくるのも面白いですよね

まわる
≪まわる≫2015
とぶ
≪とぶ≫2015

下画像二点の作品は、今回展示されたものではなくて、頂いたポストカードの画像になります
富山県にある朝日町立ふるさと美術館にて、「幻想動物園探遊 5人展」という特別展で展示された作品ということです。
動物をモチーフにした作品に、江藤さんの個性がとても出ているように思い、面白いと思ったのでアップさせて頂きました

楽しいを求めて
≪楽しいを求めて≫
カタブツ
≪カタブツ≫

↓↓↓そして、江藤玲奈さんの経歴をご紹介させて頂きます↓↓↓
江藤玲奈(Reina ETO)
1989年 富山県出身
2011年 富山大学芸術文化学部造形美術コース 卒業
2013年 富山大学大学院芸術文化学研究科修士課程日本画専攻修了

2013年 富山大学大学院芸術文化学研究科修士課程修了
       「NO MORE WALL」  geibungallery(富山県)
       「ひとでなし!!」  浜崎建立現代美術館(大阪府)
       「太閤山ビエンナーレ」  太閤山ランド(富山県)
       「mado-ten」  北日本新聞ギャラリー(富山県)
       「十三人の画客展」  富山大和(富山県)
       「新人セレクション展 江藤玲奈個展ーウチとソトー」
       栗津画廊(東京都)
頑張る練習・2
≪頑張る練習・2≫2015
2014年 「アートフェア東京2014」東京国際フォーラム(東京都)
       「新人セレクション展#3 百花繚乱展」  栗津画廊(東京都)
       「NIHONGA Trilogy」 ギャラリーフェイストゥフェイス(東京都)
       「KENZAN 2014」 タワーホール堀越1階展示ホール(東京都)
       「ANIMALS」 Gallery NOW(富山県)
       「Animal Quartet どうぶつ四獣奏」
       ギャラリーフェイストゥフェイス(東京都)
       「十三人の画客」  富山大和5階アートサロン(富山県)
       「mado-ten」 北日本新聞ギャラリー(富山県)

2015年 「アートのチカラ」 伊勢丹新宿店本館(東京都)
       「Whole Art Catalog」  ギャラリーフェイストゥフェイス(東京都)
       「踊るアートに見るアート」 八犬堂ギャラリー(東京都)
       「KENZAN 2015」  伊藤忠青山アートスクエア(東京都)
       「太閤山ビエンナーレ 2015」  ふるさとギャラリー(富山県)
       「特別展 幻想動物園探幽」  朝日町ふるさと美術館(富山県)
       「アートソムリエ山本冬彦とギャラリーmuseeが選ぶ 装幀画展」
       ギャラリーmusee(石川県)
奪われるときは突然・ネコ
≪奪われるときは突然・ネコ≫2015
そして最後に、江藤玲奈さんご本人です
とても綺麗な顔立ちをされてる上、癒される雰囲気をお持ちの江藤玲奈さん、 フレッシュな新人作家さんという感じですね
ギャラリーに来られたお客様にも、丁寧に作品の説明などをされていました。
私自身も勉強になることがたくさんあり・・・  若い作家さんの作品って、固定概念をサクっと覆してくれるので面白いです笑
この日は、夕方から結婚式の二次会に参加されるということで、バタバタお忙しかったと思うんですけど、
色々な質問に答えて頂いて、本当に有難うございました   (江藤玲奈さんのHPはコチラ

江藤玲奈さん1
江藤玲奈さん2


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コメント

慧喜さん、こんにちは^^

日本画っていうジャンルや道具に囚われない自由な発想と面白いと思ったものをまず追求し使ってみるといった柔軟な考えがとても素晴らしいなぁと思いました。

色彩は柔らかさがありますが、その中で動きの躍動感がじわじわ~っと感じられるという気がします。

もう、独自の表現方法を確立されているところがまた凄いですね。

真知子さん☆

真知子さん☆

コメント有難うございます!
返信が遅くなってごめんなさい!
なかなか訪問できてないのも併せて・・・ーー;

<自由な発想と面白いと思ったものをまず追求し
<独自の表現方法を確立されているところがまた凄い
<ほんとにそうですね!
とにかく、画材の使い方がお上手だと思いました^^v
おそらくですが、何度も試行錯誤しながら、
制作してこられたのではないか・・・と思います。
私も、今、色々なことを取り入れてやってみてるんですが、
個人的に思うのは、結局どういうことをやろうとも、
全体の完成度が一番重要かな・・・?ということです><
江藤さんの作品は、どれも作品としての完成度が高く、
そこにとても感心したんです^^

日本画を勉強される前は、アクリル絵具で絵を描いてたそうで、
当時のアクリル画の作品ファイルも見せてもらったんですけど、
アクリル画からも、江藤さんの個性というものがバシバシ感じられました^^;
どんなジャンルでどういう技法を使おうとも、
滲み出る作家さんの個性というものがあるんだなと思いましたよ♪

。: *゚✲ฺ(✿◕ฺ ∀◕ฺ)ฺノ†゚*:₀アリガトン₀:*゚†ヽ(◕ฺ∀ ◕✿ฺ)✲゚ฺ*:。  



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見る者の心を動かす

慧喜さま、こんにちは。
これ日本画ですか~驚きですね!!

ワイヤーラインをもとに描いていく、キッチンペーパーを使った模様、
砂鉄を動かした形、作裏彩色技法・・・コラージュも有るのかな?
他にも沢山の技法が有りそうですね!!

作品のどれも、凄い発想力で表現され一瞬何かな?と見入ってしまう魅力と、
見る側の想像に任せ、見る者の心の内を引き出してくれるような作品だと
思いました・・・作品の「心と体が動くとき」は、
実は見る者の心を動かそうとしているのかも知れませんね!!

そして、作品の魅力は材料や技法を使いこなすのみでなく
基礎の描写力がしっかりされていると思いました。

慧喜さんは、次の作品に取り掛かっているとの事。
作品のチラ見させて下さいよ(笑)

鍵コメ様☆

鍵コメ様☆

コメント有難うございます!
お互いに頑張っていきましょう^^v

♪+.゚アリ+.゚♡→ܫ←♡゚+.゚ガト+♪  

mnsuisaiさん☆

mnsuisaiさん☆

コメント有難うございます!

<他にも沢山の技法が有りそうですね!
<そうですね!
奪われるときは突然シリーズ?の動物たちの絵も
既存の筆とかを使われてなくて、
厚紙とつまようじで作ったお手製の道具で
描かれたのだそうですよ@@
発想が面白いですよね^^v

<作品の「心と体が動くとき」は、
実は見る者の心を動かそうとしているのかも
<ほんとにそうですよね><
≪あの日出来たこと≫という縄跳びを飛んでる作品からは
出来なかったことが出来た時の嬉しさ、
体で感じた喜び、みたいなものを感じました^^

<基礎の描写力がしっかりされている
<そうですね^^色々な素材を使いこなした上で
画面上でしっかりと自分の世界を表現されていると思いました。
色々と試行錯誤されてきているとは思いますが、
もともとのセンスが優れてるんだろうな~と思います^^
色と色の合わせ方も綺麗ですよね♪

<慧喜さんは、次の作品に取り掛かっている
<そうなんですーー;
いつか、お見せできる機会があれば・・・^^;
できるだけ、ブログ用の絵も頑張ります><

✿◕‿◕)ノ゙ ♬♫+゚:。*アリガトンッ♬♫+゚:。*

こんばんは(^^)

この頃では日本画の画材で、洋画を描く作家さんも多いみたいですね。
それにしてもこの方、ユニークというか、面白い絵ですね。
私は『奪われるときは突然・ネコ』が好きです。
まるで猫ちゃんが踊ってるみたいですね(笑)。
渋い色合いも何とも美しい。
猫の動きはホントに敏捷なので、思わず目を奪われます。
…そういえば最近、猫を一匹飼い始めました。(^^ゞ

文伽さん☆

文伽さん☆

コメント有難うございます!

<日本画の画材で、洋画を描く作家さんも多い
<ですよね!
日本画と洋画の境目というのがよく分からない時あります^^;
使う画材の違いだけなのかな・・・@@

<『奪われるときは突然・ネコ』
<私も一番最初に、目に入った作品です♪
確かに踊ってる・・・
猫ちゃんの自由気ままな感じがよく出てますよね^^;

<猫を一匹飼い始めました
<そうなんですね~~!!!
いいないいな~~><
どんな子なんでしょう~??
おととい、テレビで猫ちゃん特集やってて
あまりの可愛さについ観てしまいました!
特に子猫・・・(っ´ω`c)
ツンデレなイメージのある猫ちゃんだけど、
色々な性格があるんだな・・・と思いましたね~^^;
観てたら、私も猫ちゃん欲しくなってしまった・・・

**✿❀ぁりが(。◕ˇ∀ˇ◕人)㌧❀✿**

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鍵コメ様☆

鍵コメ様☆

コメント有難うございます!
先を明るく大きく見て、
一緒に頑張っていきましょ~^^v

☆:*・゚(●´∀`●)アリガトン:*・゚☆

これはまた

不思議な、また独創的な絵ですね。

こういったものは初です。

筋肉なのか、意味深な造型で、さすが専攻なさってたこともあり、その力が作用されていますね。

藤田さん☆

藤田さん☆

コメント有難うございます!

<不思議な、また独創的な絵
<そうですね!私も初めに見た時、
面白いな~と思いましたよ^^;

<筋肉なのか、意味深な造型で
<ですね!人間の体が透けているのが
まず面白いですよね~^^
ワイヤーオブジェのラインから、
平面の画面に体を描いていく・・・
といった工程も凄いなと思いました。
なかなか思いつかないですよね^^;

突飛なアイディアをたくさん用いながらも、
全体がまとまっているのも凄いなと思います^^

(✿◕ ‿◕ฺ)ノ))。₀: *゚✲ฺアリガトン✲゚ฺ*:₀

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Author:慧喜
広島県出身 関東住みです。
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