慧喜~Trip of the art

「Colorful Diaries “turn the page” 北嶋勇佑 木版画展

西荻窪にあるガレリア青猫さんに行ってきました
開催されていた個展は、
「Colorful Diaries “turn the page” 北嶋勇佑 木版画展」です。

お邪魔した日は、作家の北嶋さんは不在だったのですが、
スタッフさんに、色々なお話を聞かせて頂きました。
木版画どころか、版画について殆ど知識のない私ですが、
スタッフさんの分かりやすいお話から、版画の世界の深さを
ちょっとだけでも窺い知ることができました・・・
ガレリア青猫20151028

版画・・・と聞いて、まず私の頭の中で思い浮かぶのは、「複数枚を刷れる」という、印刷物のようなイメージ・・・汗
しかし、北嶋勇佑さんの作品は、基本的に一点ずつ制作されるモノタイプという技法で、刷られているのだそうです。
モノタイプとは、「mono=1枚だけの、type=型」という意味で、
一枚の版に描画したイメージをそのまま紙に転写していくので、一枚の紙にしか刷れないのだとか。
版画とはいえ、「一点モノという魅力」という、大きい特徴があるのだそうです

更に、普通は版画用の絵具や木版画に適した絵具やインクを使って紙に刷っていくのだそうですが、
北嶋勇佑さんの木版画は、普通の油絵具をインクとして刷り上げているのだとか。
版画についてよく知らない私でも、紙や版が痛んだりしないのかな?とか扱いづらそう・・・とか色々思ったのですが、
展示されてる作品を見ると、油絵具に耐え得るような、ゴツめのしっかりした紙を使われていて、納得・・・・
しかも、黒い紙に刷られているとかで、その効果が印象の強い輪郭線となって表れています。

             そんな北嶋勇佑さんの木版画作品です(案内ハガキをアップさせて頂きました)
北嶋勇佑 木版画展案内ハガキ
       

北嶋勇佑さんの木版画、ポップな表現でありながら、油彩画のような重厚感があります
版画の持つ味わいと、油絵具を生かした厚みのあるタッチがマッチしてて面白いです。
若い人にとってはカジュアルで入りやすく、ご年配の方々にとっては味わい深い・・・といったような、
北嶋さんの木版画は、幅広い年齢層の人達の目に止まるような不思議な魅力を放っています

そして、北嶋さんが好んでモティーフに使われているのは、日常生活の中で誰もが目にするもの。
北嶋さんの中のダイアリーに大事にスクラップされた、いつも見ているものや身近な風景・・・
それらが一つ一つのの作品となり、息づくように個性を放ちながら展示されていました

個展タイトル「Colorful Diaries “turn the page” 」とは、「カラフルな絵日記帳 “ページをめくって”」という意味。
あたかも北嶋さんのダイアリーを覗いているかのような面白い個展だったわけですが、
誰もが共感できる身近なモティーフを使った作品には、観る方も親近感を覚え、楽しくなってくるものでした。
だからといって、ありふれたな大衆性を帯びておらず、どこかキラリと光る味わい深さを作品に感じるのは、
木版画に油絵具を生かした北嶋さん独自の表現力によるところが大きいのかと思います。

北嶋勇佑 木版画展1北嶋勇佑 木版画展2

北嶋さんの木版画は、背景を空白にしたものが多いのですが、
スタッフさんのお話では、このホワイトスペースの間(ま)が、とても面白いとのこと。
空白の中に浮かぶモノの存在感が浮かび上がってくるような、視点がそこに集まるような効果的な空白になっています

北嶋勇佑 木版画展3北嶋勇佑 木版画展4

この日は、北嶋さんご本人にお会いできなかったけれども、スタッフさんのお話を聞かせて頂くうちに、
私が版画に持ってた「印刷物のような」などといったイメージは、完全に払拭されました汗 
版画の世界って奥が深いものなんだな・・・と (スタッフの方、たくさんお話を聞かせて頂いて本当に有難うございました!)

北嶋さんの作品に至っては、「油絵具をインクとして刷り上げた、木版画モノタイプ(一点刷り)作品」という特徴があることから、
もはや「版画」というよりは「版画で作られた一点モノの油彩画」といってもいいように思ったのですが、
でも、木版画としての味わい深い表現もまた、北嶋さんにとってこだわりたい大きな魅力なんだろうな・・・とも思いました

展示されていたハロウィンの木版画も可愛いいですよね → → →     

↓ ↓最後に、北嶋勇佑さんの経歴をご紹介させて頂きます↓ ↓
北嶋勇佑(きたじまゆうすけ)
1989年 東京都生まれ
2012年 武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業
2014年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コース 修了
現在は、 武蔵野美術大学芸術文化学科研究室助手
(個展、グループ展、公募展などで活動中)
(北嶋勇佑さんのフェイスブックを見つけちゃいました→コチラ
北嶋勇佑 木版画展 ハロウィン

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コメント

慧喜さん、こんにちは^^

記事でも書かれていて同じようなことを書いちゃいますが、モチーフはPOPな感じで親しみやすく、けっしてお部屋にかけても浮くことのない落ち着いた雰囲気が素敵ですね!

小品もあるようですから、若い方でも結構気軽にお部屋にかけて楽しめそう(*'ω'*)♪

木版画というと日本で有名なのはやはり『浮世絵』かと思うのですが、そういった特定のものに囚われずご自身の表現として好みのモノをつかって作品を作っていらっしゃるところがまた素晴らしいと思いました♪

こんにちは、友人が古河で個展を開催します。
「あるお姫さまが恋におちました展」
11月28日(土)~12月2日(水)
古河のお休み処坂長/袖蔵にて
私は、日曜か最終日の2日行く予定です。
お時間があったら見にいていただけると嬉しいです。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

こんにちは(^^)

1枚しか刷れないモノタイプという版画技法があるのですね。
初めて知りました。
量産できないのに、版画で制作されるということは、
それだけ版画での表現にこだわりがあるということなのでしょうね。

版画は量産できて手頃な価格で販売できるということで、
画家の人たちにとっては、有難い飯の種でもありますね。
慧喜さんもいつか、何らかの版画技法を勉強してみては?

これ1枚だけ

慧喜さま、こんにちは。今日は版画ですね!!
日常生活の中の誰もが目にする身近なモチーフを題材にして
絵日記を綴るかのように・・・素晴らしいですね~!!
版画でありながら「mono=1枚だけの、type=型」の
これ1枚だけの作品には価値が有りますね!!
ホワイトの余白が巧みに間(ま)を取って平面作品の中で空間を演出する・・・
今日も得るものが有り勉強になりました。

真知子さん☆

真知子さん☆

コメント有難うございます!
返信が遅れてごめんなさい!

<POPな感じで親しみやすく
<ですね!
POPなんだけど、絵画的・・・というところもまた魅力ですね♪

<小品もあるようですから
<そうなんですよ!小品がまた可愛くて^^
キャンディーを一粒だけとか、小さいがまぐちとか。
そんな小さなモティーフでも存在感を放ってました。

<木版画というと『浮世絵』
<そうですね!私もまず浮世絵が思い浮かびました。
あと、棟方志功(むなかたしこう)さんとか・・・。
普通の油絵具を使うことが、北嶋さんにとっては
やはり、こだわりなんでしょうね^^

かなめこさん☆

かなめこさん☆

コメント有難うございます!
返信が遅くなってごめんなさい!

<「あるお姫さまが恋におちました展」
11月28日(土)~12月2日(水)
古河のお休み処坂長/袖蔵にて
<お知らせ、有難うございます!
お友達の個展ですか@@
可愛い個展タイトルですね!
あの、蔵みたいなところですよね^^;<場所

そういえば、あそこギャラリースペースがあったような・・・
私も、最終日の2日にお邪魔しようかな・・・??

文伽さん☆

文伽さん☆

コメント有難うございます!

<1枚しか刷れないモノタイプ
<私も初めて知りました!
それと、版画って量産できるものだと私も思ってたんですが、
その他にも、版画の限定価値を守るために、
一つ一つエディションナンバー
というものがつけられるのだとか・・・

<版画は量産できて手頃な価格で販売できる
<そうなんですよね。
海外では、安くて買い求めやすいから、
普通に版画を買っていく人が多いらしいです^^;

逆に言えば、量産できるからこそ価値がつきにくいというか、
版画に関しては、高値がつけられない・・・と
いうこともあるんだそうですーー;
それは、一点モノの作品であるのにも関わらず・・・。

だから、私が思うに版画をやる人というのは、
版画の独特の味わいが好きであったり
版画の職人的な作業工程が好きであったり・・・
とにかく「好き」であるということに尽きると思うんですよねーー;

私も版画って面白そうだな~と漠然と思ったんですけど、
どうやら、そんな生半可な気持ちではできない深い世界のようです汗

mnsuisaiさん☆

mnsuisaiさん☆

コメント有難うございます!

<絵日記を綴るかのように
<ですよね^^
絵日記のような・・・というコンセプトが面白いし、
個展タイトルも可愛いと思いました!

<これ1枚だけの作品には価値が有りますね
<ほんとにそうですよね。
一点モノだという魅力は大きいと思います。
複数を刷られている作品もあるそうなんですけど、
一つ一つ趣きが違うらしいですよ^^

そして、油絵具を使われているという点・・・
油絵具を使っているからこそ、
複数は刷れないということもあると思うんですけど、
決して、版画に適してるとはいえない絵具を使うというところに
アーティストさんとしての強いこだわりを感じます。
その姿勢が、素晴らしいなと思いました^^

<ホワイトの余白が巧みに間(ま)を取って
<あのホワイトスペースは面白いですね^^
余った余白とかでなく、何かを創りだしている余白ですよね笑

鍵コメ様☆

鍵コメ様☆

コメント有難うございます!

私も、子供の頃はあのような心象でした><

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慧喜

Author:慧喜
広島県出身 関東住みです。
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