慧喜~Trip of the art

「君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ」展

昨年末のことになりますが・・・、
東京ステーションギャラリーに行ってきました
年末ということもあり、東京駅は人の行き交いが激しく、
喧騒から逃れるようにギャラリーに飛び込みました。
静寂な空間の中で、束の間の癒し・・・
開催されていたのは、
「君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ」展です。
パリにあるリトグラフ工房「Idem Paris(イデム・パリ)」にて、
各国の現代アーティストたちが制作したリトグラフ作品、
約130点が展示されていました
東京ステーションギャラリー君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ。

リトグラフは、18世紀にドイツで生まれ、
20世紀パリにて芸術的表現として大きく花が開きました
その20世紀のリトグラフの隆盛を支えたのが「ムルロ工房」。
この「ムルロ工房」にはたくさんの芸術家が訪れ、
ピカソやシャガールも、版画制作のために通っていたのだとか。
この「ムルロ工房」を、1997年に現在のオーナーが受け継ぎ、
「Idem(イデム)」と改称。
当時の建物やプレス機などもそのまま使われています。
ピカソが使っていたものを今でも使ってるって凄いですよね
現在は、デジタル画像からの印刷も可能になり、
まさに過去と現在が、融合している場所だといえます。
パリの中央にありながら隠れ家的な建物なのだとか↓↓↓


リトグラフ工房「Idem Paris(イデム・パリ)」
君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ。パンフ

そもそも、リトグラフとは何ぞや・・・??? 私もよく分かってないので調べてみたところ
元々は石を使って刷る版画だったみたいです。
平らな石版石をつかい、水と油の反発作用を利用して刷っていく、という技法なのだとか・・・(よく分からないけど汗)
彫ったり削ったりする必要がなく、版に直接描いた絵をほぼそのまま紙に刷り取れるのが特徴なので、
作家が描いた筆の調子やタッチなどが生かされ、版画の中で最も自由な表現の出来る技法と言われています

現在のリトグラフは、扱いやすい金属版(アルミなど)を使うのが一般的らしいのですが、
「Idem(イデム)」では、できるだけ石版を推奨されているそうです。石版だからこそ出来る表現というのがあるのだとか
刷った後、描画を磨き落とし真っ白になった石版は、再び別のアーティストによって新しい作品に生まれ変わっていくのだそう。
(Idemにお勤めの方(日本人女性)のブログを見つけたので、ご興味のある方はコチラ

展示されていたのは、フランスのアーティストをはじめ、アメリカの映画監督としても有名なデヴィッド・リンチさんの作品等々。
各国の現代アーティストたちが、「Idem(イデム)」に魅せられ、この工房から作品を発信しています

デヴィッド・リンチ 「頭の修理」
デヴィッド・リンチ≪頭の修理≫2010年
キャロル・ベンザケン「伝道の書 7章24節、Ⅷ」
キャロル・ベンザケン≪伝道の書 7章24節、Ⅷ≫2007年

ピエール・ラ・ポリス「君のおぞましい蛍光ステッカーⅥ」
ピエール・ラ・ポリス≪君のおぞましい蛍光ステッカーⅥ≫
2007年
ダミアン・ドゥルベ「アストラリス」
ダミアン・ドゥルベ≪アストラリス≫2011年

日本からは、やなぎみわさん(現代美術家、演出家)の作品が展示されてました。
2015年にパリに約一週間滞在し、「Idem(イデム)」で、初めてのリトグラフ制作をされたのだとか。
やなぎみわ「無題Ⅱ」
やなぎみわ≪無題Ⅱ≫2015年
ジャン・ミシェル・アルベロラ「大いなる矛盾Ⅱ みんなで知恵を出しあう」
ジャン=ミシェル・アルベロラ
≪大いなる矛盾Ⅱ みんなで知恵を出しあう≫2012年

そして、この展覧会の「君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ」という変わったタイトルは、
作家原田マハさんの最新小説「ロマンシェ」に出てくる言葉からとったものなのだとか
小説はフィクションですが、小説の舞台は、実在する「Idem(イデム)」。
主人公は、画家を目指して渡仏した美大生で、idemを通じて様々な出会いを経験し、
この工房で制作した作品によって、日本で展覧会が開かれるまでを書いた内容となっています
小説の中で企画されたこの日本での展覧会が、今回の「君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ」展であり、
フィクションの続きを、リアル(現実)で体験することができる・・・といった、小説とコラボしたユニークな展覧会なのです
(ということを、観た後で知ったんですけどね汗)

「君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ」展は、
2016年2月7日(日)までの開催となっています。
もうあまり日数がないんですけど、
これから観に行かれる人は、本を読んでからの観覧がオススメかもです
もちろん、読まずに行っても普通に楽しめると思います

原田マハ 最新刊 「ロマンシェ」 → → → → → → 
(2015年11月 小学館より発売)

東京ステーションギャラリー次回展は、
ジョルジョ・モランディ----終わりなき変奏
2016年2月20日(土)~4月10日(日)
となっています。
原田マハ ロマンシェ

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コメント

慧喜さん、こんにちはー^^

『リトグラフ』以前どこかで見たことはあるのかもしれないけれど、記憶にないなぁ(苦笑)

制作の仕方が大変面白いですね♪
石を平らになるまで磨いて、作家さんがそこに絵を描くなんて^^

彫らずにしかも作家さんの思い描いた筆のタッチとかがそのまま出て、しかも何枚も刷ることが出来るというのは、作品が多くの人に見てもらえるということでもあると思うので、『拡がる』という事ではいいのかも。

それにしても、大変個性的な作品が多いですね(*´▽`*)

こんばんは(^^)

石版のリトグラフ…。
確かに金属版のそれとは、
微妙に質感や仕上がりが違うようにも思えます。
どちらを選ぶのかは、
アーティストの微妙な皮膚感覚で判断するのでしょうね。

ところで迅速なるご返事、ありがとうございました。(^^)
今回はお会いできなくて残念ですが、
またいつかきっとこういう機会が巡ってくると思います。
…できれば来年の慧喜さんの個展、見に行きたいな~♪

この数日、寒い日が続きますので、
暖かくして過ごしてくださいね!(*^^)v

真知子さん

コメント有難うございます!

<『リトグラフ』記憶にないなぁ
<多分、どこかで結構目にしてると思います^^;
というか、私も意識して見てなかったので、
真知子さんと同じこと思ってました汗
古い歴史を持つリトグラフだから、
本や雑誌やら、多分色々なとこで目にしてきてるはず・・・。
ここのところ、小さい作品を展示した展示会を
見る機会が多いんですけど、リトグラフ作品がたくさんありました@@

<制作の仕方が大変面白い
<そうですね^^
石版にそのまま描く、という作業ってどんな感じなんだろうと思います。
同じ絵でも、紙と石では違うんでしょうね。
石によって生まれる表現というのが多分あって、
それが魅力なのかな・・・??
その辺については、idemにお勤めの方のブログが
すごく詳しくて面白く、良かったらご覧になってみてくださいな^^v

人´∀`).☆.。.:*ありがとぉ☆☆

文伽さん

コメント有難うございます!

<石版のリトグラフ
<石版の形や欠けてる部分なども全部刷りとられ、
そのまま作品に残るようなのです。
色々な形や欠けてるところも個性であるという、
それが石版の面白さみたいで、
どんな石に出会うか、それすらも作家は楽しむのだ、と
idemにお勤めの方がブログに書かれていて、
すごく面白いなと思いました^^v
石版が持つ生命や個性、それらが金属板になはい魅力なのでしょうね!

<今回はお会いできなくて残念
<私もほんとに残念・・・!また今後、そういう機会をぜひ作って頂きたい・・・><
文伽さんの声かけだからこそ、人が集まると思うので・・・!
またその時には、私にも声かけして頂ければ嬉しいです^^v

<来年の慧喜さんの個展
<正確にいえば他の方とのグループ展になると思います^^;
でも、それはもうお越し頂ければほんとに感激・・・
でも、文伽さんのご無理のない範囲で・・・><
もし、その時になってお越し頂けることがあれば、
私も、ギャラリーの方に勿論お邪魔させて頂きます^^v
そんな風に言って下さる方がいるというだけで、ほんとに嬉しいです。

オフ会、オトナの夜を楽しんできてくださいね笑
またブログにもアップされるのかな?
そちらを楽しみにしてます♪

o(*'▽'*)/☆゜'・:*☆ありがとぉ☆

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Author:慧喜
広島県出身 関東住みです。
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